小豆島のいちご
香川県・小豆島で生産されたイチゴ「女峰(にょほう)」です。
かつて女峰は、西日本の「とよのか」、東日本の「女峰」と言われるほど東日本では広く生産されていましたが、現在では全体のイチゴ品種の中でのシェアが1%を切るほど数少ない品種となってしまいました。
酸味がおだやかで甘味の強い品種が生まれてきて世代交代が進んだことが要因で、女峰の生まれた栃木県でさえも生産品種を「とちおとめ」にシフトしていっています。
今は、女峰のほとんどが香川県で生産されていて、香川県内のイチゴ生産のうちの約25%は「女峰」品種です。
女峰はやや小ぶりですが、甘味と酸味のバランスがよく、鮮やかな赤色で形も美しく整っているので、ショートケーキなどのスイーツやデザートに利用されています。
果肉が固くて傷みにくい点や、果肉の中まで赤くて切り口が美しい点もあげられます。
生産数が減っているものの、今も生食用、業務加工用に根強いニーズがあります。
香川県内の主な産地は三木町、土庄町、三豊市、高松市、小豆島町で、12月~4月頃に旬を迎えます。